ドラえもんの道具の中に「タイムマシーン」というのがありますよね。
のび太くんの机の引き出しをあけるとタイムトラベルができるってやつです。
バックトゥザフューチャーという映画もありましたよね。車がタイムマシーンになっていて過去や未来に行けるようになります。
時間を超えるいうのは人類の永遠の夢であり、ロマンだったりします。
過去から現在、そして未来へ
そんなSFの世界ではなく、「現在・過去・未来」という時間を考えて相続対策や事業承継に取り組む必要があります。
過去を知る
過去というのは、資産家であるオーナーや先代経営者の過去の成功体験だったり、財産を築くいきさつだったりします。この「過去」を知ることで、先代経営者や後継者、家族の想いを共有できたりもします。
今を分析する
現在どういう状況なのか、現状分析が必要になります。
未来を考えるには現在の状況を客観的に分析し、対応策の検討をしなければなりません。
未来へ向かう
どういった未来に向かいたいのか?このまま何もしないとどうなるのか?
理想と現実とのギャップを埋めることが求められます。
相続対策にはXデーが必ず複数ある
相続対策ではマイルストーンとなる目標日が必ずあります。Xデーとも呼べるかもしれませんが、相続発生日です。
この相続発生日を一つの基準としてプロジェクトを組み立てていきます。
相続税の対策ではすぐに効果があわわれるものと、時間がかかるものがあります。借金をしてアパートを建築するような対策は建築直後が一番節税効果が高く、徐々に効果が逓減していくような性質があったりもします。
相続対策の長いプロセスの中で基準となるのは相続発生の日だけではありません。
超高齢社会の高齢者特有の問題である判断能力喪失という状態が生じることがあるのです。
判断能力(意思能力)を喪失すると自由な契約行為が制限されますので、それまでの期間とはできる対策が大きく変化します。そして、この期間がどれだけ続くのかは誰にもわかりません。その期間は十分な財産管理もできず、アパート経営や会社の議決権の行使にも支障がでてきます。
さらに1次相続の後で訪れるのが配偶者の死、2次相続です。遺産分割についていうと1次相続よりも揉めることが多いといわれ、相続税も1次相続よりも負担が増えることが少なくありません。
人生100年時代、長期的なプランニングが必須
このように、単純に一次相続の相続税が節税になるとか、一次相続ではうまく分割ができるというだけの対策ではプランニングは不十分です。
判断能力が喪失した場合の財産管理はどうするのか、介護が長期化しても問題がないのか、1次相続だけなく2次相続や次の代のことまで考えたプランニングができているのか、そういったプロジェクト管理がこれからの相続対策や財産管理、事業承継に求められてくると思います。
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