7月12日の木曜日、上大岡のウイリング横浜研修室にて事業承継・相続対策セミナーを開催いたしました。
梅雨明けもして夏の酷暑の中でしたが、30人以上の方にご参加いただきました。
暑い中ご参加していただいた皆様、本当にありがとうございました!
今回のセミナーは地域貢献セミナーとして開催している無料セミナーの第10回目となり、はじめて外部の専門家とタイアップした形となりました。
事業承継、相続対策セミナーということで、「家族の大事な財産、どう引き継ぐ?」というサブタイトルで実施しています。
税務の専門家である税理士法人と、法務の専門家である司法書士・行政書士事務所との共同開催で税制改正の解説や、家族信託の活用事例をお話いたしました。
開催報告
日時 2018.7.12 14:00~16:30
会場 上大岡 ゆめおおおかオフィスタワーウイリング横浜12階
第1部 相続・事業承継に関連する税制改正について
税理士法人・行政書士法人 横浜パートナーズ
副代表 税理士・行政書士・CFP 山本哲
前半の税制改正については平成30年度の税制改正項目のうち次の3つの項目を重要なテーマとして取り上げ、関連するここ数年の改正内容についてもご紹介いたしました。
- 所得税改革
- 相続税の租税回避の制限の追加
- 事業承継税制(自社株の納税猶予制度)の改正
午後の眠い時間帯で税制改正という堅いテーマにも関わらず、我慢して最後まで聞いていただきました。
特に小規模宅地の特例の改正や事業承継税制については相続税対策や事業承継への対応にあたっては非常に重要となるため、時間をかけて説明をいたしました。
前半の最後に、後半に向けたガイダンスとして相続対策の基本的な考え方である遺産分割対策、納税資金対策、節税・評価引き下げ対策といった3つのテーマと、最近の課題である認知症と相続対策について紹介しました。
対策の選択肢は増えていますが、士業の仕事は縦割りになっているためなかなか横断的、網羅的に対応できる専門家が不足しているように感じます。
税理士としてできることには制限がありますが、様々な専門家や企業などと連携して、人生100年時代の財産管理と資産継承のご支援ができればと考えております。
第2部 知識ゼロからの家族信託活用術
司法書士・行政書士事務所 リーガルエステート
行政書士 石村尚之
相続対策や事業承継など、財産を引き継ぐにあたって選択肢の一つとして注目されている家族信託、民事信託をテーマとして行いました。
家族信託(民事信託)は、テレビの特集でも取り上げられるなど注目度はあがっていますが、実際に取り組んだ、という方は周りにあまりいないのではないでしょうか?
言葉として知っていても内容を理解している方はまだまだ少ないと思います。
専門家の中でも研修やセミナーは受けたことがあるけど、実際に実務として取り組んだことがない、という人が多数です。
今回は家族信託の分野でフロントランナーとして実務に取り組まれている司法書士・行政書士事務所リーガルエステート様とセミナーを共同開催させていただき、まさに知識ゼロからの家族信託の理解と活用例についてご説明をしていただきました。
途中の質問コーナーでは多くの質問が参加者の皆様から寄せられました。
興味と関心の高さと、実際に取り組もうという意欲の高さを感じました。
当社の税理士もリーガルエステート様が主催している勉強会に毎月参加させていただいており、情報交換や事例の共有を行わせていただいています。また、弊社は行政書士法人を併設しており、リーガルエステート様と連携しながら家族信託などの生前対策、財産管理に取り組んでおります。財産継承や事業承継、相続対策などのお悩みがあれば、ぜひ当社までご相談ください。
今回のセミナーは、弊社のスタッフで通常業務である実務の合間を使って、企画からチラシ作成、お客様の勧誘、メディアの活用、配布資料などの準備にあたってきました。
日常の業務とは勝手が異なり、大変な部分もあったと思いますが、何とかセミナー当日を迎えることができました。
至らぬ点ももしかしたらあったかもしれませんが、地域の皆様の生活や今後のお仕事のお役に立てれば幸いと考えております。