平成26年11月6日木曜日、第6回地域貢献セミナーとして当社主催のセミナーを開催しました。
このセミナーは、顧問先や地域の皆様に向けて無料で行っているセミナーとなります。
港南区・金沢区・磯子区・戸塚区と幅広いエリアから約50名の方にいらしていただき、大変ご好評を頂きました。
今回のテーマは、「改正間近。まだ間に合う!相続セミナー」ということで、平成27年以降の相続税の増税を先取りしたセミナーとなりました。
テレビや新聞などでは相続税改正で身近な問題となった相続税、さらに超高齢社会で多くの方が自分自身の相続についても関心を持つようになってきました。
情報番組などで言っているあの対策は本当に有効なのか、証券会社や銀行、不動産業者などがセミナーなどで発信している対策にリスクはないのか…私たちは実はそんなことにも興味をもってマスコミの情報などを見ています。
相続というテーマが商売のネタになっている時代です。玉石混合の情報過多の世の中です。
会計事務所、税理士法人として中立的なアドバイスや情報提供できないだろうか…と思って企画させていただきました。
セミナーの内容は2部構成で行いました。
まず、第一部が「相続税改正のポイント」です。
ファイナンシャルプランナー(CFP)の資格を持つ前田慎が平成27年からスタートする税制改正(一部は26年から施行)の内容について紹介いたしました。
どのような対策でもそうですが、慌てて直前に行うのが一番リスクがあります。増税するからといって駆け込みで何かやろうというのはよほどの知識があるか、専門家のサポートなしには難しいでしょう。
正しい対策にはまず正しい知識の理解が重要です。前半では正しい知識の理解を深めていただくという趣旨で税制改正の内容について解説いたしました。
後半の第2部では、同じくファイナンシャルプランナー(CFP)の資格を持つ高橋秀行から「相続事例のご紹介」について解説いたしました。
私ども税理士法人横浜パートナーズでは地域貢献の一環として初回無料で、相続税や相続対策のご相談を受け付けています。
この1、2年で相談を受ける件数が増えたように思うのがやはり生前対策の部分。
相続税の対策にもいくつのか方法があります。
生命保険を活用した対策や、不動産の有効活用による対策、生前贈与を活用した対策などです。
一方で生前贈与についていうとあげたつもりの「名義財産」というリスクは常につきまといます。
お父さんはあげたつもりなのに、お子さんは知らなかったケースや、預金通帳は実家の近くの支店でお父さんの銀行印と同じもの、結婚したのに旧姓で通帳が作られている…など贈与が実際に有効だったか、名義だけ移していたのか、というトラブルは相続に関わる税理士ならば誰もが神経質になる問題です。
セミナーに参加していただいた多くの方が最後は首をかしげていたようですが…こういったことはあまりマスコミなどでは取り上げられないのかもしれません。
対策には金銭的なリスクがかかわるもの、後々税務署とトラブルになる可能性があるもの…など不十分な知識が逆に足を引っ張ることもあるということをお伝えいたしました。
相続に関するセミナーは、特に無料のものなどはその主催する団体や企業の売りたい商品やサービスに密接にかかわっています。
メリットのみを過度に強調して、デメリットやリスクについてはあまり大きな声で言わない…というようなものもあると思います。そのような場合には是非、税の専門家である税理士事務書にご相談いただければと思います。
(今回のセミナーの開催場所、日時)
・ウイリング横浜6階会議室 (京急上大岡駅直結)
・平成26年11月6日 午後14時