当社では30件以上のクリニック(医業・歯科医業)のお客様の顧問をさせていただいています。
クリニックだから特別というわけではないのですが、事業承継のお手伝いをさせていただくことが最近増えています。
クリニックの事業承継では大きく分けると個人クリニックと医療法人のケースがあります。
他にも親族内の承継のケースと、第三者の承継のケースがありますが、当社ではほぼ100%親族内の承継のご支援となっています。
M&Aも最近はちらほら話題にでることがありますが、当社のお客様ではまだそういったことはありません。
医局の後輩などに譲ろうかな・・というお客様くらいだと思います。
クリニックの事業承継では医療法人化したうえでの承継を検討していただく流れになります。
個人クリニックの場合には、カルテの引継の問題や事業用財産の引継ぎの問題、保健所等の手続きの問題などがあり、医療法人のほうがよりスムーズな承継ができるからです。
医療法人においては設立当初はお父様である大先生が理事長となって週に何度か息子さんや娘さんに理事として診療を手伝ってもらうという形で引き継ぎを開始し、徐々に診療のウエイトを若先生に移していくという方法がとられることになります。
クリニックの事業承継では診療だけでなく経営や資産の承継もすすめていくことになります。
経営の承継については医療法人の場合には、決算報告会や業績検討会など当社から経営報告をする場などの同席していただいて決算書の読み方や経営方針などについて一緒に考えていただく場を設けさせていただきます。
二人三脚で走り始めたら、どこかで理事長を大先生から若先生へ変更するなどして少しずつお任せすることになります。
また、資産についても贈与等で引き継ぐなどの対策を徐々に行うことになります。
このように医療法人での承継はソフトランディングが可能となるという点で非常にメリットが高いと思います。
医療法人の設立は年に二回、春と秋に書類を提出して半年から1年かけて設立する流れになります。
医療法人の設立をお考えの場合にはなるべく余裕をもって専門家にご相談する必要があります。