現在、横浜パートナーズでは、横浜型地域貢献企業としての活動の一環として、複数の会場で相続対策セミナーを行っています。
上大岡と港南台の会場が終了し、別の会場の準備を現在行っているところです。
今回のセミナーのタイトルは相続対策セミナーとしました。
相続税対策ではありません。
相続税対策と相続対策は微妙に違うと我々は考えています。
相続税対策と相続対策の違い
相続税対策はあくまでも節税のお話です。
相続税をどうやって減らそうかという話ですからそもそも相続税がでない場合には関係ない話です。すべてのご家庭で必要となるものではありません。
一方で、相続対策は財産承継全般のお話ですから、基本的にはすべての家庭で何らかの関係がある話になります。
したがって、まずは相続対策を考えて、さらに相続税がかかりそうな場合のみ相続税対策を考えるということが大切です。
相続対策では何をやるのか?
相続税ではなく、まずは相続対策です。
相続対策は基本的には遺産をどうやってわけるかという対策です。
もめずに円満に財産を引き継ぐにはどうすればいいのかというお話です。
そうなると、話は簡単です。実行するのは大変ですが…
- 財産がいくらで、内容はどうなっているのかを調べる
- 誰が法定相続人なのかを確認する
- それをどうやって分けると全員納得でき、円満に承継できるのかを検討する
- 生前に分割のめどをつけておく
相続対策では3つの柱として、円満な分割、納税資金の確保、節税対策の順番が大事といわれていますが、まさに一番最初の円満な分割が相続対策なのです。
いざ相続が発生して、遺産分割となったときに分けやすい状態にしておくというのも相続対策となります。
分けやすいというのはやはり不動産よりも金融商品といった流動性の高い財産にしておくというのもいいかもしれません。
生前に家族で話し合っておくというのも円満な分割対策となるでしょうし、揉めないように遺言を残すというも相続対策の一つです。
また、配偶者などが認知症になることを想定すると、配偶者に意思能力がないとされ、遺産分割協議が行えない可能性もあるため、この場合も遺言など必要かもしれません。
知り合いの調停委員の人は、冠婚葬祭など家族や親族が集まる機会をちゃんと作ることが大事と言っていました。案外そういうことかもしれません。
相続税対策は何をやるのか?
一方で相続税対策は何をやるのかというと、ベースは相続対策になりますからまずは相続対策と同じように財産の棚卸しと誰がもらうのかの検討になります。
さらに納税資金対策と節税対策が加わる形になります。
- 相続対策の内容プラス
- 相続税がいくらかかるか計算、試算する
- 相続税が現金で払えるのかを検討する(納税資金)
- 相続税を生前に減らすことができるか検討し、実行する(相続税の節税)
相続税対策と相続対策は違うとはいえ、重複している部分もあります。
まずは相続対策を考え、次に相続税対策を検討する、この順番が大切だと思います。
第1、第3金曜日は相続の個別相談会の日
横浜型地域貢献企業の活動のもう一つとして、横浜パートナーズでは相続税がでるでないにかかわらず、相続税及び相続対策の無料相談を第1、第3金曜日に開催しています。
税理士事務所であれば相続税の対策のみになりますが、横浜パートナーズは税理士法人、行政書士法人、コンサルタント会社の3法人を併設しており、様々な課題解決に向けた支援が可能です。
そろそろ相続対策を考えたいのであればこの機会にご相談ください。